100のうそ;うそつきはトランプ大統領だけではない!

「トランプ大統領の100のうそ」。ニューヨークタイムズの記事です。一方トランプ大統領は、すべてのメディアのニュースはフェイクニュースだ、って。お互いに、お前の言っていることはうそだ、って罵っているわけですが、いやはや、なんとも、品のない大統領がでてきたもんです。

100のうそは、うそだという根拠も示しているようですので、一般の市民はニューヨークタイムズの方を信じるんじゃないかと思うんですが、どうも、そうでもないらしい。メディアへの不信感がトランプ大統領へのそれを上回るんだそうで。こうなると、何が本当で、何がうそかわからなくなりますね。

うそか本当かわからない、という話は、生産管理や在庫管理の世界でも、あります。結構ありますよ。思いつくまま、挙げてみようかと思うんですが、、、TOC(制約理論)が提唱する生産方式であるBDR(Drum Buffer Rope)関連の話から始めてみますか。

<うそ、その①>「バランスのとれた工場に近づけば近づくほど、倒産に近づく」
これは、ラインバランスが100%に近づくと、生産ラインは混乱して、生産性が大幅に低下する。そのような会社は倒産する。だからバランスのとれた工場はこの世に存在しないのだ。と「ザ・ゴール」の中で表現しているくだりです。これはすぐに“そうおぉ?”ってなりますよ。トヨタって、ラインバランス100%を目指してる。倒産どころか、世界のトップクラス。
こんなの、シミュレーションをしてみればすぐわかるのに。ボトルネックラインと比べて、ラインバランス100%のラインが不安定だというわけでもなし、生産性が悪いわけでもないし。

<うそ、その②>「システム改善の5ステップ」
改善の5ステップとは、次のようなものです。
1、システムの制約条件を見つける
2、制約条件を徹底的に活用する
3、制約条件以外のすべてを制約条件に従属させる
4、制約条件の能力を高める
5、制約条件が解消されたら、最初のステップに戻る。但し、惰性が次の制約条件にならないように注意する
(ここでは、システムは生産ライン、制約条件はボトルネックと考えてください)

「制約条件の能力を高める」と、、、ラインバランスはよくなりますね(100%に近づく)。「制約条件が解消されたら、最初のステップに戻る」んですから、1~5のステップを繰り返しながら生産性を上げていくということになります。「システムの制約条件を見つける」とありますが、ラインバランスが100%に近づくと、どこが制約条件なのか、わからなくなりますので、そこでこのサイクルは止まります。で、どういう状態かと言いますと、そうそう、「バランスのとれた工場に近づけば近づくほど、倒産に近づく」。

「改善の5ステップ」というよりは、「倒産に至る5ステップ」、、ですか。

ちょっと、視点を変えて。生産能力の低い工程から改善するというのは合理的だと思います。そして、このステップ。ラインバランスを100%に近づける方法でもあり、それはトヨタ生産方式の目指す方向と一致するわけです。ですから、「5ステップ」のうそ程度はそれほどでもない、のかもしれません。

しかし、この5ステップ、TOCの基本概念のひとつなんですよ。TOCは思考プロセスとかプロジェクト管理などの分野もありますが、5ステップの意味がかなり歪んでいるとなれば、少なくても、DBRは有効な生産管理手法ではなさそうだ、ということに、、、。

“生産管理・在庫管理 うそ 発見!”  おもしろそうな“ネタ”なので、、、少し続くかも、、、